他者を思いやるように自分を慈(いつく)しみ、自分自身を大切に思う強みです。思うようにいかなかったり、ストレスを感じたりすると、自分を責めてしまいがちですが、他者が落ちこんでいるときにやさしくするように、自分自身にもやさしくすることができます。自分を大切に思うと、ストレスが減って、心の健康につながります。
自分を大切に思う気持ちは、他の人から認(みと)められたり、受け入れられたりすることではぐくまれます。たとえ、あなたがまちがったことをしてしまったり、失敗してしまったりしても、あなたを守ってくれて、大切に思ってくれる人がいることを実感できれば、前向きに生きようという気持ちが芽生えます。
他者を大切にすることよりも自分を大切にすることを優先(ゆうせん)させてしまうと、自己(じこ)中心的な行動になってしまいます。自分を大切にすることと他者を尊重(そんちょう)することをどちらも大切にします。また、相手に感謝することも大事です。「だれでも苦しい思いをすることがある」「自分は大切な存在(そんざい)」であることを忘(わす)れないようにしましょう。